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az(1/5)

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頭に浮かんだものを文章にしたものを置いていきます。

いらないと思った方はスルーしてください。

1日1個全部で5個置いていきます。


↓ここから-------------------------------------------------------------


ぼくの名前はaという。


aと描いてエーと読む。

首からぶら下げた金属の板に刻まれているその模様がぼくの名前らしい。

この板はあの人がつけてくれた大事な大事な宝物だ。


ぼくはネコと呼ばれる生き物らしい。

真っ白なあの人とは違って真っ黒で毛むくじゃらなネコと呼ばれる生き物らしい。


ぼくは他のぼくと違ってあの人の言葉が意味がわかるらしい。


あの人がぼくを呼ぶ声も普段他のぼくと話していることもぼくにはわかるけどほかのぼくにはわからないらしい。

でもそのことをあの人も知らないらしい。


だからあの人がご飯くれる時に最後まで待っていると褒めて笑顔で頭をなでてくれるのが好きなことも、

ご機嫌なあの人がたまにきれいな声で鳴くのが心地よいと思っていることもあの人にはわからないらしい。


ぼくは外というものを知らない。

ぼくができたところは透明の水の中でいつもの場所は真っ白な部屋の中。

外というところは一面に青い天井の広がる大きな部屋らしい。

窓というもので外を見ることができるらしいがこの場所にそんな機能はついていないらしい。


外にきょうみがあったぼくはあの人にくっついてここから出ようとした。

そのときにあの人が困った顔をしたことが未だに頭に残っている。


その顔を見たくないからぼくは二度とここから出ようとしなかった。


そして今日もあの人の手の心地よさを感じて終わるのだった。

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