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おもいだし

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呑みすぎた。気持ち悪い。


ひとつ隣の駅の友達の家を出たのが21時で家についたのが24時。

やっちゃった感はあるけれど気づいたこともいくつかある。

ぼくは先輩のことが好きだったらしい。

いなくなって漸く気づくなんてありきたりだけど、

自分自身が手を下したのかもしれないけれど、

それでもあなたがいないのがやっぱりどこかつまらない。


次に出会っても、多分ぼくはもう今までどおりにはできないです。

というより同じようにはしちゃいけないんだと思うけど。

それでも帰ってきてほしいって思うのはわがままですか?

許してもらえるとは思ってないけれど、なによりも、ごめんなさいが言いたいです。

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コメントありがとうございます。

色々考えたけどああいう展開になりましたー。

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az(5/5)

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何人か別の人とすれちがってそれで最後かとかようやく捕まえたのねなんて言葉が聞こえた。

あの人は返事はせずに頭だけ動かして足早に歩いていった。


一体どれくらい経っただろう。

一体何枚ぐらいのドアをこえただろう。

心地よい振動と暖かさで眠気で目を閉じそうになった時に見たこともないような量の光が飛び込んできた。


信じられない光景だった。

どこまでも広がる青い天井と緑の床。

遠くに見える高い三角と嗅いだこともない不思議なにおい。


あっけにとられているとあの人がしゃがみこんでぼくを緑の床に下ろしてくれた。

あの人の方を振り返ってみると目があった。

そしてポケットから板に模様をつける道具を取り出してぼくの首にかかっている板に押し当てた。

それが終わるともう一度ぼくを抱きしめて今にも消えそうな声でこういった。


ごめんね、今更遅いよね。

こんなこと間違ってるって思ってた。

自分たちが助かるために君たちを犠牲にするなんてきっと間違ってる。

だけど私にはみんなを止めるだけの勇気がなかった。

だから結局こんなことになってしまった。

せめてあなただけでも自由にしてあげたい。

きっとみんなも外に出たかったと思うからみんなも一緒に連れていってあげてね…


首の板に手をかけて優しい目のあの人が

そこまで言った時にまた大きな水滴が流れ落ちた。


もうここに戻ってきちゃだめだよ。

今日からは自分でご飯も食べるんだよ。

それから誰にもつかまっちゃだめだよ。


涙でつまりながらそういって、いつもの優しい感触が頭をなでてそして離れていった。


みんなに気づかれる前に遠くに行くんだよ。


最後にもう一度抱きしめられてあの人が立ち上がってドアの方へ歩き始めた。

ぼくもついていこうとしたらあの人が困った顔でこっちを見た。

あの時と同じなんだなと思って足を止めるとあの人は申し訳なさそうにそれでも嬉しそうに微笑んでくれた。


ばいばい、az。


それがあの人の最後の言葉だった。

もう一度ドアが開くのを待とうかと思ったけどあの人の言葉を思い出した。

気づかれる前に遠くにいく、誰にもつかまらない。

それに従ってもしかしたらと思って後ろを振り返りながら歩きだした。


少し離れた緑の大きな棒の下に25個の石と小さな茶色の三角があった。

そこからほんの少しだけどあの人と他のぼくのにおいがした気がした。



continue ...

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az(4/5)

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とうとうここはぼくひとりになった。


ほのかに感じる他のぼくのにおいと思い出と頭に残るあの人の手の感触。


時々怖い感じをさせながらあの人が入ってくるけれどぼくが近寄らないのでご飯だけ置いて出ていく日があった。


ご飯を食べ終えるといつものように部屋が真っ暗になった。


寝床に戻ってうつらうつらしていると入り口からあの人が入ってきた。

怖い感じはしなかった。

昔の優しいあの人のままな気がした。


この感覚がもし間違っていてどこかに連れていかれて帰ってこれないならそれもいいかと思った。

体を起こして真っ暗な部屋をあの人の元に近づくとあの人はしゃがみこんでぼくの頭をいつものように撫でてくれた。


大粒の水滴があの人の目からこぼれ落ちてぼくの頭にあたった。


ごめんね、ごめんね…


そういってあの人は他のぼくにそうしたようにぼくを抱え上げると部屋から外にでた。


きょうみを持った外の世界に出られるかもしれないと思ったがきっとそれはかなわない、なんとなくそう思った。

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az(3/5)

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あれから何日かが過ぎた。

その間に何度か同じ事があった。


半分のぼくが帰ってこなくなった頃にあの人の首の板が2枚になった。


そしてあの人はあまり笑わなくなった。

代わりに目を真っ赤にすることもなくなったけれど…


きっといつかはぼくの番もまわってくる。

そんな風な思いだけはあった。


最近はあの人の考えがわからなくなっていた。

怖い感じが薄まってそれでも他のぼくが連れていかれて。

時折あの人がぼくに向かって声をかけるけど怖くて返事ができなかったし近寄ることもしなかった。


そんな時あの人は決まって寂しそうな悲しそうな顔をして少しだけこちらに笑顔を向けてから諦めるように部屋をでていく。


そんな日が何日か続いてとうとうぼくとl(エル)だけになった。

lも薄々感づいていてぼくと同じように距離をとるようになっていた。


あの人がはいってきて今日は何かはっきりと怖い感じが見て取れて、やっぱりいつものように距離をとった。


しょうがないなと困った顔をしたあの人と、ぼくとあの人を交互に見てあの人の足下に座ったlと、高いところから見下ろすぼく。


あの人はほかのぼくにそうしたようにlを抱え上げて背中を向けて部屋から出て行った。

最後にあの人の腕の中にいるlと目があった。

先にいくからね。

そんな風に言われた気がした。

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ありがとうございます。

そう言ってもらえてすごく嬉しいです。


つっこみどころ満載だと思いますが楽しんでいただけると幸いです。

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az(2/5)

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最初にぼくがこの部屋にきてからたくさんの他のぼくがきた。


いまではぼくも含めて26のぼくがいる。


人には首からさげた板の模様がないとぼくたちの区別がつかないらしい。

ただあの人だけは26のぼくの違いがわかるらしい。


ここにきた人が板の模様を確認することもあの人はしなかった。


ぼくらはあの人のことが好きだった。

ご飯をくれるからでも世話をしてくれるからでもなくて、他の人と違ってぼくらをきちんと見てくれるから、道具を見るような目で見ないから。


26のぼくの中でネコであることとそのことは間違いなく共通することだった。


ぼくがこの部屋にきてから756回あの人がきたとき、いつもと何かが違った。


いつもよりずっと赤い目ですごくすごく悲しそうな顔をしながら部屋に入ってきた。


ぼくは何かが怖くて近寄れなかった。

他のぼくはいつもと変わらずあの人のそばにいたけれどぼくにはそれができなかった。


寄ってきている25のぼくにあの時の困った顔と申し訳なさそうな顔をしたときあの人の目から大きな水滴が落ちた。


いつものようにご飯の用意をしたあと真っ白な服で目の回りのふいたあの人はしゃがみこんで何かをつぶやいてeとhを抱え上げた。


2匹はちょっとびっくりしたようだけどあの人の温もりに満足そうだった。


そのまま2匹を抱えてあの人は部屋から出て行ってしまった。


結局最後まで怖い感じはなくならずぼくはあの人に近寄れなかった。


次にあの人だけがやってきた。

何となく気づいていたけどやっぱりeとhは戻ってこなかった。


前の怖い感じはなくてそれでも目は前のように真っ赤だったけど、ただいつもと違ったのはあの人の首にぼくらと同じ板がかかっていることだった。

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az(1/5)

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頭に浮かんだものを文章にしたものを置いていきます。

いらないと思った方はスルーしてください。

1日1個全部で5個置いていきます。


↓ここから-------------------------------------------------------------


ぼくの名前はaという。


aと描いてエーと読む。

首からぶら下げた金属の板に刻まれているその模様がぼくの名前らしい。

この板はあの人がつけてくれた大事な大事な宝物だ。


ぼくはネコと呼ばれる生き物らしい。

真っ白なあの人とは違って真っ黒で毛むくじゃらなネコと呼ばれる生き物らしい。


ぼくは他のぼくと違ってあの人の言葉が意味がわかるらしい。


あの人がぼくを呼ぶ声も普段他のぼくと話していることもぼくにはわかるけどほかのぼくにはわからないらしい。

でもそのことをあの人も知らないらしい。


だからあの人がご飯くれる時に最後まで待っていると褒めて笑顔で頭をなでてくれるのが好きなことも、

ご機嫌なあの人がたまにきれいな声で鳴くのが心地よいと思っていることもあの人にはわからないらしい。


ぼくは外というものを知らない。

ぼくができたところは透明の水の中でいつもの場所は真っ白な部屋の中。

外というところは一面に青い天井の広がる大きな部屋らしい。

窓というもので外を見ることができるらしいがこの場所にそんな機能はついていないらしい。


外にきょうみがあったぼくはあの人にくっついてここから出ようとした。

そのときにあの人が困った顔をしたことが未だに頭に残っている。


その顔を見たくないからぼくは二度とここから出ようとしなかった。


そして今日もあの人の手の心地よさを感じて終わるのだった。

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